白いとうもろこし(ホワイト種 スイートコーン)の育て方|栽培方法

家庭菜園

子供に大人気の夏野菜『とうもろこし』又の名を『スイートコーン

黄色いイメージの強いとうもろこしですが、ともろこしの種類の中には粒が【白いとうもろこし】があることをご存知ですか?

白いとうもろこしは黄色いとうもろこしに比べ、甘味が強く粒皮が薄いため、なんと!生でも食べれてしまう品種まであるんですよ。

白いとうもろこしの特徴

① 甘みが強い

  • ホワイトコーンは糖度が高く、甘みが強いのが特徴です。
  • 品種によっては糖度が18度以上になるものもあり、フルーツのような甘さを感じられます。
  • 一般的な黄色のスイートコーン(糖度12~14度)よりも甘さを強く感じることが多いです。

② やわらかくてジューシー

  • 粒の皮が薄く、歯ざわりがやわらかいため、生でも食べられる品種もあります。
  • かじるとジューシーで、口の中でとろけるような食感が楽しめます。

③ 乳白色の美しい見た目

  • 白い粒が美しく、見た目が上品で、おもてなし料理や贈答品としても人気があります。
  • 調理後も白さを保つため、料理の彩りに活かしやすいです。

④ 独特の香り

  • 黄色のとうもろこしに比べて香りが控えめで、クセが少ないため、とうもろこしの風味が苦手な人でも食べやすいです。

⑤ 生でも食べられる品種が多い

  • ピュアホワイト」「ホワイトショコラ」などの品種は、生でも食べられるほど甘くてやわらかいです。
  • 生で食べる場合は、鮮度の高いものを選び、収穫後すぐに食べるのがベスト

⑥ 品種によっては収穫時期が短い

  • 白いとうもろこしはデリケートで、収穫適期を逃すと甘みが落ちやすいです。
  • 収穫後はなるべく早く食べることが推奨されます。

今回は、そんな【白いとうもろこし】の育て方を見ていきたいと思います。


1. 路地栽培スケジュール

  • 種まき:4月~6月(地温が15℃以上)
  • 植え付け:5月~7月
  • 収穫:7月~9月(種まきから約80~90日後)


2. 栽培環境

① 日当たり

とうもろこしは日当たりの良い場所を好みます。日照時間が長いほど甘みが増します。

② 土壌

  • 水はけがよく、肥沃な土壌が適しています。
  • pH 5.5~6.5(弱酸性~中性)が理想。

point

土壌が酸性に偏っている場合は、植え付けの3週間以上前苦土石灰有機石灰、などを土に混ぜ込み、土壌の酸度調整を行いましょう。

  • 事前に堆肥や化成肥料を混ぜ込み、土づくりをしましょう。

  堆肥には、完熟牛糞完熟鶏糞などがあります。元肥の化成肥料は、窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)の比率が【14:14:14】がおすすめです。


3. 種まき・植え付け

① 直播き(じかまき)

  • 深さ2~3cmの穴に3~4粒ずつ種をまき、軽く覆土。
  • 発芽後、元気な苗を1本に間引きます。
  • 株間は30cm~40cmほどあける。

point

直播で種を蒔く場合、注意したいのが『カラス』などの鳥害。発芽後の可愛い苗まで引き抜かれてしまう事もあります。。。

対策としては、防鳥ネットカラス除けのテグス黒くて細いテグスなので、鳥からの視認がしにくい)を張る事が効果的です。

② ポット育苗

  • 9cmポットに2~3粒まき、発芽後に1本に間引き。
  • 本葉3~4枚のころに畑へ植え付ける。

植え付けをする際、根っこを傷付けないよう注意しましょう。とうもろこしの苗は根が傷付いてしまうと、枯れてしまう原因になっていまします。


4. 栽培管理

① 水やり

  • 発芽~成長期:土が乾いたらたっぷりと。
  • 開花~実の肥大期:水を切らさないようにする。

② 追肥

  • 本葉5~6枚のころ(1回目):化成肥料を株元にまく。
  • 雄穂(花)が出るころ(2回目):もう一度追肥し、株元に土寄せ。

追肥に使用する化成肥料は、窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)の比率が【8:8:8】を1㎡あたり20〜30gを施肥します。

③ 受粉対策

  • スイートコーンは風媒花のため、1本だけでは実が付きにくい。
  • 3列以上のまとまりで植えると受粉しやすい。

point

白いとうもろこしの受粉タイミングに、黄色いとうもろこし(イエロー種)黄色と白い粒のある(バイカラー種)の花粉が白いとうもろこしの雌穂に受粉してしまうと、黄色い粒が混入する「キセニア」と言う現象が出てきますので気をつけましょう。

対策としては

①黄色いとうもろこし(イエロー種)や黄色と白い粒のあるとうもろこし(バイカラー種)の圃場から300m以上離す。
②開花時期を2週間ほどずらして栽培し、受粉時期をずらす。

 

④ 摘果(間引き)

  • 実が多くついた場合、1株につき1~2本に制限すると、大きな実が育つ。

摘果した実は、ヤングコーンとしても美味しく食べる事ができます。


5. 収穫

  • 絹糸(ひげ)が茶色く枯れたころが収穫適期。
  • 実を軽く押して、乳白色の汁が出るならOK。
  • 朝収穫すると甘みが強くなる。

 


6. 病害虫対策

① アワノメイガ

  • スイートコーンの害虫で、幼虫が実の中に入り込む
  • 雄穂を早めに摘み取ることで被害を軽減。

薬剤散布をする場合は、雄穂が出てきたタイミングで早めに防除をする事で効果的にアワノメイガの被害を抑制できます。

② アブラムシ

  • ウイルス病の原因になるため、見つけ次第駆除。
  • 天敵のテントウムシを活用するのも有効。

③ 連作障害

  • 2~3年は同じ場所で育てないようにする。

とうもろこしは他の野菜に比べると、比較的連作障害は出にくい作物と言われていますが、病害虫や収量の減少なども起こる可能性があります。


まとめ

  • 日当たりの良い場所で栽培
  • 株間30~40cmで植える
  • 3列以上で育て、受粉を確実に
  • 水と肥料を適切に管理
  • 害虫対策をしっかり行う

甘くて美味しいホワイトスイートコーンを育ててみてください! 🌽

コメント

タイトルとURLをコピーしました